最終更新日 2008年9月4日
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設立の趣意
■会則
■委員紹介
■お知らせ
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広島芸術学会


 心の時代を、私たちは迎えています。物への拝跪の時代は過ぎ去ろうとしています。
 絵筆を握って絵を描き、鑿をつかって彫刻する。弦を爪弾いて、その響きを、私たちはこころの曲調へと高めてまいりました。大地の上に人々のはなやぐ街を築き、巨大なあるいは瀟洒な建造物を造りあげてまいりました。
 創造者(デミウルゴス)の功業は、人の心の住処の建設のためにありました。その功業を私たちは芸術とよんできました。

  広島芸術学会は、芸術文化の基盤を広島の地に打ち固めるために、「市民に開かれた学会」をモットーとして、1987年に設立されました、爾後20年間、設立の思いを変えることなく、広島内外の同志に支えられながら、今日に至りました。
 設立趣意書に、私どもは「本学会を舞台に、国内外の斯学の少壮研究者が<中略>最新の情報をかかえて集まり、作家や市民もまたそこに主体的に参加していく、そのような夢が実現することを、願うものであります」と記しました。その精神は次の3項に要約できます。


1. 市民、作家、研究者、芸術経営者に等しく開かれた学会であること。

2. 芸術の諸ジャンル、美術、音楽、文芸、建築、デザイン、工芸、演劇等 を網羅し、創作的実践と学術研究の相互啓発を目指すこと。

3. 地域の閉鎖性を脱し、広く国内外のネットワークを築くこと。

 
 20年間、私たちは年次大会(7月)と定期例会(年4回)の開催、研究年報(7月刊行)及び会員間の情報交換のための会報(年5回)の発行をつづけてきました。平成8年以来、本学会に所属する美術作家たちは、毎回新しいテーマの「芸術展示」を隔年開催してきました。昨年20周年記念大会を期して、音楽部門でも会員演奏家による演奏会が開かれるようになりました。
 これによって作家や演奏家と研究者との交流と自己啓発の基礎が形成されることになり、本芸術学会は新たな段階に入りました。また長く日韓、東アジア、アジアへと水紋のごとく広がるさまざまな芸術の国際的運動の一翼を担い、アジア諸国の研究者や作家との交流をつづけ、昨年からは日本学術会議のもとに結成された芸術系諸学会連合に加盟して、日本の第一線の研究活動に参加しています。また海外の作家や研究者も本学会の呼びかけにこたえて来広し、シンポジウムや研究発表、意見交換に積極的に参加してきました。現在会員は広島を中心に、北海道から九州にまで分布し、200名を超えています。今、広島は美学や芸術研究の新しい拠点として全国から熱い眼差しを向けられています。
 
 私たちは広島の地に生まれ、成長する本学会をさらに充実させていくことの責任を痛感しています。
 各位には、以上の趣意をご理解の上、本学会に入会いただき、それぞれのお立場から芸術という人間存在のもっとも華やかでもっとも美しい芳香に接し、それらの咲きにおう苑に足を踏み入れていただくこと、本学会のために物心両面からの一層のご支援を願っております。
敬白
平成19年7月吉日